イタリア、水上太陽光発電施設
2012年 02月 23日
3・11以降、太陽光発電パネルを屋上に設置した住宅を良く見かけるようになりました。私の親戚の家もけっこうな金額をかけて設置したと聞きました。(しかし築80年の木造住宅の屋上に設置するより、断熱工事をしたほうがよっぽど意味があるように感じます)
なんとなく皆さんは日本=夏暑く、太陽が一杯=沢山発電と考えていらっしゃるよう思えますが、ソーラー発電は光量は必要だけど、熱は欲しくない、つまり8-9月のギラギラした日中は温度が高すぎて、光溢れても発電は落ちる、それより5月ぐらいの光はあるものの、気温は高くない日の方が効率が良いということが理解されていないように思えます。(屋根だと反射熱もあるしねぇ)
長い前置きで本日の記事紹介です。
yahooが伝えたItalian engineer invents floating solar panelsはこの問題に答えるものでしょう。
「イタリア、ピサ郊外のColignola湖に実験用の水上・回転ソーラーパネルを建設した。」
「屋上や野原に建設される一般的ソーラーパネルは重要な耕作地を取り上げ、不体裁でありオーバーヒートでエネルギーを失うと批判されているが、この水上プラントはそれらの課題を解決するものだ」
「The Floating Tracking Cooling Concentrator (FTCC) システムは不使用の人口貯水池や使わなくなった採石場の再活用を目的として設計されている」
「水がパネルを低温状態に保つ一方、リフレクターは太陽を最大限補足できるように日中の位置取りをすることで従来のものより効率的に発電が行える」
「設置費用も含め、1kWあたり1600ユーロで、Colignola湖に設置したプラント規模で焼く48000ユーロ」だそうです。
ちょっと探してみたところ2011年4月のPhysorgにHigh-efficiency solar power that floats in waterというのがありました。こちらも水上ソーラーパネルの実験ですが、水上に置くことで水がベアリングの役目を果たし向日性が簡単に確保できるというものです。(1馬力のモーターでパネルが常に太陽に向くように回転できる)
サイトにある実験ビデオを見てみましたが、こちらは水を回転に利用しているだけで、びっしりとパネルが設置されており温度のことは範疇外みたいに感じました。
どちらにしろ設置する場所の条件を最大限に生かすのが高効率化の鍵となるのは、なんでも一緒でしょう。
by fukimison | 2012-02-23 10:53