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中国、超高圧送電網建設へ

大飯原発、町議会は再稼動に賛成、14人の町議で決まるというのは解せない。
賛成の責任は問えるのだろうか?

エネルギーも税の一体改革も根は人口減、どういった社会を選ぶのか、立体的に見る方法はないのかしらん?

エネルギーといえば中国、その中国で超高圧送電網の建設計画が発表されました。

5月14日付け中国政府の広報サイトの記事がそれ、China building power transmission line of world's largest capacity

5月13日、中国最西部新疆地域で世界最大の容量を持つ超高圧送電網の建設が始まる。
このプロジェクトの請負業者であるState Grid Corporation of China (SGCC)によれば、800kvの超高圧直流送電網は新疆ウイグル自治区東部のハミ県にあるエネルギーベースと中国中心部の河南省の省都鄭州を結ぶもの。

全長2210kmの送電線は新疆から甘粛・上海を経て湖南に至るもので工費は233億9000万元(37億ドル)、2014年の完成時には世界記録となる800万kvの送電能力を持つように計画なんだそうです。

これでも相当すごいのに(大丈夫なのか?)新疆をNorthwest China Grid社の主送電網に接続する750kvの超高圧送電網の建設も始まったとあるではありませんか!

「投資額95億6000万元におよぶ全長2180kmの送電線は、ハミ県・甘粛県・青海県の風力および太陽光より発電されたエネルギーを各地に送る主要ルートとなるだろう。  新疆は2兆トンの石炭埋蔵量を持ち、そのうちの3分の1はハミ県に、一方で同県は主要風力発電ベースの一つでもある。  中国の大型エネルギーベースはおもに西部と北部に位置し、消費地は2000km超離れた東部および中部に位置している。」

多くの国が資源のある場所とそれを利用(消費)する場所の距離に頭を悩ませていますね。なんども次の時代は資源リッチのブラジルと言われながら、じゃあ、その資源はだれが掘り出して運ぶの、どの港から積み出すのが課題でしたねぇ。

as some doubt whether the technology is mature enough and can bring about economic benefitといいながらも中国は近年、世界の工場(古い言い方ですね)といわれ外貨獲得・経済のエンジン役である南部・東部が電力不足に悩んでおり、背に腹は変えられないといったところ。

でも2012年だけで3000億元を投じて超高圧の交流送電線4本、直流送電線3本建設するなんて、すごいというか、本当に大丈夫?です。

この記事は5月14日付けChina Dailyも報じておりますね。

by fukimison | 2012-05-15 12:21 | 動向  

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