仏、高速鉄道建設
2012年 10月 03日
光陰矢のごとし、10月最初の記事紹介は欧州・フランスものに、
フランスといえば原子力ですが、今回は高速鉄道という本筋のインフラです。
10月2日付けKHLの記事€100 million for French high-speed railから、
以前にもおつたえしたかと思いますが、フランスのBrittany-Loire 地方で高速鉄道計画があり、その工事資金として欧州投資銀行(EIB)が3億ユーロ融資し、そのうちの1億ユーロに関して調印が行われたということです。
この融資によりEIBは汎欧州鉄道網(Trans-European Network :TEN-T) の改良および延伸プロジェクトにおける主要投資家としての地位を確立なのでそうです。
このプロジェクトはEiffageが主導するコンソーシアムがPPP契約で建設や運営を行うもので、当初EIBは同コンソーシアムに対する5億5300万ユーロ・25年ローンの形式をとる予定であったのが、ブリタニーリージョン(ブリタニー・ロワール地方高速鉄道プロジェクトにおける主要地元自治体投資家)に対する直接融資に支えられるものとなろう。
この融資はLe mansとRenne間、182kmの高速鉄道および32kmの接続線路の建設を支援するものとなろう。
この高速鉄道プロジェクトが完成すると、パリ・レンヌ間の移動が37分短縮され、さらにパリから西端のブリタニー間の移動が3時間ほどになるのだそうです。
この資金供与のニュースは資金の提供者であるEIBのサイトにもFrance: EUR 300 million for Brittany – Loire Region high-speed rail projectとして掲載されています。
内容はほぼ同じで、このブリタニー地方広域高速鉄道プロジェクトにより、レンヌ・ブレストおよびレンヌ・カンペール線がより充実したサービス提供に向け拡充されるのだそうです。このプロジェクトは2016年9月に引き渡され、商業運行は2017年5月が予定されているとあります。
最後にEIBの宣伝めいたものがあり、それによると「2012年1月以来EIBのフランスに対する支援は60億ユーロ相当に達するのだそうです。
しかしオランドが大統領になり、富裕層への課税が強化されると、どうなるんでしょうね?
儲かる(溜め込む)ということよりも、上手くバランスする(流通していく)というふうにシフトしていきたいのだと思いますが、捕られると感じるんじゃないかな?
by fukimison | 2012-10-03 11:55 | 公共財