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米、加州の高速鉄道着工まであと半年?

なんだか気がつけば2月、節分も終わり立春です。
少しは景気の良い話がでてこないものだろうか?

欧州に目を転じてもアイルランドの失業率は相変わらずの14.6%の高水準だとか、ムーディースがクロアチアをジャンク債に格下げとか、言い話はでてきませんね。

じゃあ、2期目となったオバマ政権下の米国はというとL.A.Timesのこの記事California still hasn't bought land for bullet train routeが、大丈夫なの?というかんじで目をひきます。

まずウィキをみると「カリフォルニア高速鉄道とはアメリカ合衆国カリフォルニア州において将来予定されている高速鉄道システムのことで、カリフォルニア州高速鉄道局 (CHSRA: California High-Speed Rail Authority) が推進している。このプロジェクトに99億5000万ドルを投じることを認める提案1A (Proposition 1A) が2008年11月4日にカリフォルニア州の州民投票で通過したことにより承認された」という文章から始まります。

サンディエゴを起点としてロサンゼルスを通り、州都サクラメント、サンフランシスコを結ぶ路線で、確かにこれが鉄道で結ばれれば便利だろうと思いますし、日本の新幹線技術の輸出先として取りざたされているのも理解できます。

さてLAタイムスの記事ですが、加州の高速鉄道網建設工事は六ヶ月で開始の予定だがルート沿いの土地買収が全く済んでおらず、大きな問題に直面しているとして現状を伝えています。

もともと連邦、州、地元と認可権を持つ行政が複雑に入り乱れて行う680億ドルという巨大プロジェクトです。簡単にことは運ばず、すでに計画は遅れを見せています。最初の工事を行うフレズノでの用地買収がおわていない、建設開始の遅れは第1期(60億ドル)の建設工事における政治的・経済的に微妙なタイムテーブルを脅かし、問題の連鎖反応を引き起こす可能性が生まれます。

「2008年、加州有権者は当初ベイエリアと南カリフォルニアを時速220マイルで結ぶ拘束鉄道計画の費用320億ドル(見積もりの半額)で承認した。もし工事スケジュールが予定通り進まなかった場合、費用は増大し、州は第1期部分完成に必要な資金を充分用意できない状態になるだろう」

なんだか相当な見切り発車状態です。

California High Speed Rail Authorityのproject vision and Scopを見ると経済効果など抜群とありますが、それにしても日本も米国も産・官・政の複合体の手法ってなんなんでしょうね。

by fukimison | 2013-02-04 13:21 | プロジェクト  

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