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バチカンも太陽光発電へ

カソリックの大本山バチカン市国、そこで太陽光発電のパネルが設置されたというBBCのニュースは、ちょっとびっくりしました。
バチカンもエコですか?

9月29日付けのBBCはVatican installs solar panel roof というタイトルで、伝統を重んじるバチカンもエコの世界に入ってきたことを伝えています。

現在カソリックの信者、教会のトップに君臨しているのは大265代ローマ教皇のベネディクト16世(ドイツ出身)です。そして保守的なカソリックの中でも保守的な考え(避妊や妊娠中絶の否定、女性聖職者の否定、同性愛差別の肯定)を支持する人でもあります。その超保守のベネディクト16世ですが、パウロ6世会堂の屋根を太陽光発電パネルで覆うことを命じ、このたびそれが完成したということです。

ここで説明です、ローマ法王は毎週水曜日に世界中から集まった巡礼者に対し一般謁見をサンピエトロ広場で行います。その日が荒天の場合、広場の隣にあるパウロ6世会堂で行われます。このパウロ6世会堂は6,000人が収容できる大ホールですが、1969年に建設されており、セメント製の屋根が劣化し、改修の必要に迫られていました。でこれを機会に2700枚の太陽光パネルで屋根を覆い、生成された電気で会堂の照明と空調を賄う計画が立てられました。

教理的には保守的な教皇であるものの、富んだ物が潤沢に使用し、貧しいものが利用できないでいると、世界中で見られるエネルギーが不均衡利用に批判を口にしていました。そしてこのたびの設置に至ったわけですが、パウロ6世会堂が使用されていないときに生成される電力や余剰電力は、バチカン市内の送電線に配電されることになっています。

これでちょっと面白いのがパネル設置費用150万ドルは、ドイツ生まれの教皇に対するボンを本拠とするソーラーワールド社からの寄付と発表されていることです。

やはり教皇というか教会も、言い方は悪いけど、資本力のあるタニマチがどの程度持っているかが重要ということでしょうか?

なにはともあれ、カソリックもエコに踏み出したということです。

by fukimison | 2008-09-30 18:51  

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