カタールとバーレーンを結ぶ架橋計画
2008年 12月 04日
このカタールとバーレーンを結ぶ橋、正式にはカタール・バーレーン友好橋(Qatar–Bahrain Friendship Bridge)というのだそうですけど、これはカタールの西海岸にあるRas Ashiraj とバーレーンの東海岸にあるAskarという村を結ぶものです。この二つの村の間は当然海が広がっているのですが、そのうち18kmの浅瀬は盛り土をしてその上を道路にする、そして22kmにおよぶ水深のある部分で航海路となっている海域は400mの斜張橋、2カ所からなる高架橋で構成されるとのことです。
Khaleej TimesというUAEの英字新聞によれば、この友好橋が建設されることでUAEサイドのAskar村にどういった社会および経済的な影響がおこるか、それを分析するための調査が始まったとあります。つまり環境影響調査をするということです。
なんでもAskar村は村民同士が全員顔なじみというほどの小村で、この架橋によりカタール・バーレーンの両国やUAEの他の首長国との物流は倍になると予測されることから、環境影響調査必要でしょう。
このプロジェクトの入札ですが、2008年5月にQatari DiarとフランスのVinci Construction Grand Projectsが主導するコンソーシアムが落札しました。このコンソーシアムに参加しているのは、ドイツのHochtief、アテネを本拠とするConsolidated Contractors、ベルギーのDredging International、そして地元のMiddle East Dredging社です。
そしてイギリスのコンサルタント企業であるHalcrow社と米コンサルタント企業のKBRが、13億ポンドの建設プロジェクトであるカタール・バーレーン友好橋建設のプログラムマネージャーを落札したのです。
サブプライム以降、なかなか景気の良い話を聞かないのですが、久々に大プロジェクト始動のニュースです。
by fukimison | 2008-12-04 20:32 | プロジェクト